【金杉建設 国内1号機の地中設備探査機を導入】埋設物を検知、視覚化 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【金杉建設 国内1号機の地中設備探査機を導入】埋設物を検知、視覚化

 金杉建設(埼玉県春日部市、吉川祐介社長)は、建設業以外を含め国内で初めて、ライカジオシステムズ製の地中インフラ設備探査機「Leica DSX」を導入した。埋設物の位置を検知・視覚化し、マッピング表示することが可能で、安全に試掘・掘削ができる。既に関東地方整備局大宮国道事務所発注の「R2(仮称)道の駅おけがわ改良工事」で、10月下旬に試掘前調査に初投入している。

国内1号機となる「Leica DSX」

 同社はこれまで多様なICT建機を自社保有・内製化し、常に新ICT埋設物の図面を見ながらの試掘でさえ、水道管に損傷を与える恐れがある。試掘や掘削の方法を変えてくれる」と期待する。土以外の空洞、水、ごみ、空き瓶などに反応し、「検知した場所にチョークで深さを書いておけば、オペレーターに注意喚起し、試掘も安全にできる」と話す。
 深さ2mで直径37mmの管まで反応する仕様だが、深さ1.3mでは直径25mmの管も検知したという。傾斜計付きのGNSS(衛星測位システム)ローダーを備え、水平に合わせることなく、傾いていても測定が可能となっている。

埋設物の位置を視覚化できる

 DSXは、埼玉県道路協会越谷支局(事務局・県越谷県土整備事務所)が10日に開いた現場視察で、講師を務めた金杉建設が披露した。視察現場となった柳之宮橋(八潮市)の迂回(うかい)路整備工では、DSXの納期が間に合わず導入には至らなかったが、参加した県の越谷県土整備事務所、鉄道高架建設事務所のほか、春日部、草加、越谷、八潮、三郷の各市の職員は説明を熱心に聴き入っていた。



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