【まちの暮らしコンペ】最優秀に洲崎・寺田両氏 UR | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【まちの暮らしコンペ】最優秀に洲崎・寺田両氏 UR

完成イメージ


 都市再生機構(UR)は、「未来にある暮らし」をテーマに実施したURまちの暮らしコンペティションの最優秀賞に洲崎洋輔氏(洲崎洋輔建築設計事務所)と寺田彩瑛子氏(KAJIMA DESIGN)が提案した「大きなケヤキと囲い庭」を選んだ。団地として初めて国の登録有形文化財になった赤羽台団地(東京都北区)のスターハウスの活用提案を募集していた。今後、日本建築学会の監修を受けて最優秀賞受賞作品のデザイン・アイデアの実現化を検討する。

 今回のコンペは、コロナ禍後の集合住宅の在り方を探ることが狙い。日本建築学会が共催し、東京都北区が後援した。海外からの11作品を含む計306作品の応募があった。

 最優秀賞は、「環境に寄り添う囲い庭を持つ住まい」への更新を提案した。三方に建物が広がるスターハウスの形状を生かして周囲にケヤキを中心とした緑を植える。1フロアは従前の3戸から2戸に減らし、住宅だけでなくSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)、コワーキングスペースなどさまざまな活用が可能な仕様とする。1棟当たり10戸、3棟で計30戸を確保する。スターハウス3棟を含む保存街区には、2023年春の開館を目指し情報発信施設の建設を進めている。RC造集合住宅の先駆けとなった同潤会代官山アパートを始めとする4団地計6戸の再現住戸を八王子市の集合住宅歴史館から移築整備する。

 最優秀賞以外の受賞者は次のとおり(敬称略)。
【優秀賞】
 ▽シアター42=国枝歓(東京大学)▽Health-chi=Pyaezone Aungsoe、ZENG YUCHENG Lim BoonHau(MAMM Design)
【佳作】
 ▽縁-ふち-=砂田頼佳(日建設計)・長根乃愛(鹿島)▽まちに風吹く、ソーシャルハウジング=中西海人・門井慎之介・守屋真一(monaca)、照井翔登・諏訪茜(CAMPFIRE)▽間貸して暮らす=小川直人・廣川大樹


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