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4月27日 土曜日

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【錺金具職人をHPで紹介】第一次大極殿院南門復原の伝統工法 近畿整備局

隅木と垂木に取り付けた木口金物


 近畿地方整備局は19日、奈良市の平城宮跡歴史公園内で建設している第一次大極殿院南門復原整備工事で活躍する伝統工法の1つ、錺(かざり)金具の職人を同局のホームページで公開した。担い手確保の取り組みとして錺金具の職人を紹介するのは国土交通省の営繕事業で初めてとなる。

 錺金具は、建築物の金具のうち、装飾性のあるもの。第一次大極殿院の南門では、鴟尾(しび)や風鐸(ふうたく)、木口(こぐち)金物などが使われている。錺金具を含む「伝統建築工匠の技」は、2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。

錺金具の作業風景


 同局ホームページ(https://www.kkr.mlit.go.jp/build/policy/other/ninaite.html)では、工法の紹介や木口金物の製造過程のほか、同現場に携わる森本錺金具製作所の職人4人へのインタビューを掲載している。

 伝統工法の紹介は、木工事と瓦製作に続き3回目。南門復原整備工事では最後の伝統工法だが、今後整備する東楼復原工事などでも伝統工法の担い手確保の取り組みを実施したい考えだ。

 同工事は、第一次大極殿院の正面入口となる南門を復原するもの。発掘調査や時代考証の結果、間口22.1m、高さ約20.0mの入母屋造の二重門として整備しており、3月に完成予定。


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