【近現代建築資料館収蔵品展】坂倉、吉阪、大高のプロジェクトを紹介 6/10から | 建設通信新聞Digital

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【近現代建築資料館収蔵品展】坂倉、吉阪、大高のプロジェクトを紹介 6/10から

 文化庁の国立近現代建築資料館(東京都文京区)は、6月10日から展覧会「平成29年度国立近現代建築資料館収蔵品展」を開催する。同資料館がこれまでに展覧会を開いた坂倉準三、吉阪隆正+U研究室、大高正人の3人の建築家の活動を、具体的なプロジェクトに焦点を当てて改めて紹介するほか、新規収蔵資料として、渡辺仁と平田重雄の建築資料を初めて紹介する。
 今回のプロジェクト展示では、坂倉が「出光興産給油所関連施設」、吉阪は「ヴェネチィア・ビエンナーレ日本館」、大高は「農協事務所建築」を取り上げる。各人がどのようにプロジェクトに向き合い、試行錯誤を重ね、発想をふくらませたのか、代表的な図面だけでは把握することが難しい設計の方法論や建築家たちの挑戦の軌跡を、その情熱とともに数々の資料を通じて伝える。
 新規収蔵資料では、大正・昭和前期を代表する建築家の渡辺仁が本格的に建築教育を受けるまでのさまざまな体験やその時代背景を伝える資料のほか、松田軍平とパートナーシップを組んで松田平田設計事務所を創設し、わが国における組織的な建築設計事務所の先駆けとなった平田重雄の描いた図面や写真、音声テープなど、その業績と人物像を伝える資料を展示する。
 会期は9月10日まで。無休だが展覧会だけの観覧は平日のみで無料。土日祝日は隣接する都立旧岩崎邸庭園と同時観覧となり同庭園入園料(一般400円)が必要となる。
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