【清水建設有志が「木デジ つみ木展」】未来のものづくり追求 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【清水建設有志が「木デジ つみ木展」】未来のものづくり追求

 清水建設の有志で構成する「木デジ」(木×デジタル)は、同社と第一生命保険、グッドルームが東京都中央区に期間限定でオープンしている独自の木造・木質技術を体感できるショールーム「studio kino Style」で、「木デジ つみ木展」を開いている。11日にオープンイベントを行った。
 木デジは、清水建設の個人の知識や経験を組織に還元し、部門を超えたネットワーク強化を目的とした有志による研究会的活動。素材としての木の可能性に着目し、デジタルプラットフォームで機能、デザイン、加工技術などさまざまな発想を可視化し、双方向のコミュニケーションを通してプロセスを全員が共有する「未来のものづくり」の可能性を追求している。2021年度下期から活動を開始し、設計本部、東京木工場、生産技術本部、技術研究所から約80人が参加している。
 今回、「シミズの社内に点在する、さまざまな技術と人をつないで、木デジつみ木をつくろう」を課題に、ものづくりハッカソン(ハック+マラソン)を開催。つみ木の中にさまざまなアイデアや最新技術を詰め込んだ作品を製作した。
 オープンイベントの冒頭、木デジのリーダーを務める清水建設デジタルデザインセンターデジタルソリューショングループの谷泰人氏は、「皆さんとディスカッションし、ここでの気づきを未来のものづくりに生かしたい」とあいさつ。続いて、「折りたたみつみ木」「継ぎ手つみ木」「曲面ガラスつみ木」などの作品の特徴や製作過程の紹介、重力で机上に崩れ落ちたつみ木のパーツを掴んで移動させるなどのXR(あらゆる仮想空間技術)デモなどとともに、ディスカッションが行われた。

作品を紹介する谷氏


 ゲストに招かれた、清水建設のコンピュテーショナルデザインの社内プラットフォーム「Shimz DDE」との結び付きが深い、アルゴリズムデザインラボの重村珠穂代表取締役は「今回の経験は貴重な経験であり、良い建物づくりに必ずつながる」と評価した。
 オープンイベントを終えて、デジタルデザインセンターの上田淳センター長は「最新のデジタル技術を使い、皆が生き生きと取り組んだ。いろいろな部署がコラボレーションすることは、若い社員にとって将来、有効になる」と今後に期待を寄せた。
 なお、作品の展示期間は18日までとなっている。



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