【直轄河川初 オープンデータポータル開設】工事、業務でも活用/荒川下流河川事務所 | 建設通信新聞Digital

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【直轄河川初 オープンデータポータル開設】工事、業務でも活用/荒川下流河川事務所

 関東地方整備局荒川下流河川事務所は29日、直轄河川初の取り組みとして「荒川下流GISオープンデータポータル」を開設した。データ、地形モデルのダウンロード機能を設けたほか、画像データのウェブAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)URLを公開している。2次利用可能なデータを公開し、あらゆる関係者のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する。業務や工事などでの活用も想定している。最新のデータを公表することで、現場条件の不一致解消などを目指す。

荒川下流GISオープンデータポータルのトップページ

 同事務所は、2021年7月から荒川下流域に関するデータを「荒川3D河川管内図」で閲覧可能にしている。関係者のDXに向けて誰もがインターネットを通じて容易にデータを利用できるよう、オープンデータ化を推進する必要があることから、オープンデータポータルを開設した。社会的・経済的にニーズの高い防災データなどを優先的に2次利用可能な形式で公開した。データは今後随時追加する。

 データは2次利用を可能とするため、GeoJSON形式やCSV形式などでダウンロードができる。初弾として、▽距離標測量成果▽河川管内図(荒川下流域)の名称ラベル▽水位観測所位置▽雨量観測所位置▽ライブカメラ位置・画像リンク▽22年度重要水防個所▽河川環境基図データ--を公開した。
 地形モデル(荒川下流域の堤防などの地形の起伏を表現したデータ)については、TIF形式、FBX形式でダウンロードできる。GIS(地理情報システム)ソフトウェアやゲームエンジンなどのソフトウェアで読み込み、設計業務や工事などに利用できる。受発注者のコミュニケーションツールとして活用できる。

 空撮画像などの画像データは、GISソフトウェアでWEBAPI連携ができるようにURLを公開した。現段階では、▽空撮画像(平常時、19年4月撮影)▽同(非常時、20年10月撮影)▽3次元河川モデル(水深段彩図、19年度測量)▽同(段彩図、19年度測量)▽2次元洪水浸水想定区域図(荒川下流域)(想定最大規模最大浸水深)▽同(同)(計画規模最大浸水深)▽同(荒川流域)(想定最大規模、浸水継続時間)--を公開している。

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