【BIM/CIM2022⑤】サイテックジャパン ICT土工が身近に感じる仕組みづくり | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【BIM/CIM2022⑤】サイテックジャパン ICT土工が身近に感じる仕組みづくり

 i-Constructionを推進するICT土工用機材の販売、導入サポートを展開するサイテックジャパン(東京都大田区)の代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーに、濱田文子氏が就任した。数多くの企業にICT土工を導入支援してきた実績を生かし、「機材の供給、仲間づくり、教育の3本柱で事業を進め、地域の建設会社がICTを身近に感じる仕組みをつくりたい」と意気込む。濱田社長に今後の展開を聞いた。

濱田社長


 最先端のICT機材を活用し、『現場を変え、常識を変え、建設を変えていく』同社のミッションを実現するため、濱田社長は「すべてを一挙に変えるのでなく、企業が積み上げてきた安全管理の知見や施工のノウハウを踏襲しつつ、新たな技術を加えて変化させていく」ことを重視する。

 1月の就任時には「積極的に現場に出て、目の前のお客さまが『ICTを使って良かった』と実感できるよう努力してほしい」と社員に伝えた。ICT製品の導入コンサルティングを行う販売代理店「チームサイテック」、アフターフォローを専門的に行う「サイテックサービス」の2つのサポート網できめ細かなサービスを展開しているからこそ、社員が現場を深く理解し、チームワークを磨くことで、より一層強力なサポートを提供する考えだ。

 今後のICT土工の普及に向け、ユーザーだけでなく供給側の変化が必要になると考える。「ICTの推進を担い、社内で孤軍奮闘するお客さまに振り返れば常にわれわれがいることを実感できるようにする」のが目標だ。同社のスタッフに対しても「振り向いたら仲間がいる状況にしたい」と考える。「使命感を持ってICTの普及に専念できる環境を提供したい。それには人と人がつながる関係づくりが重要だ」と説く。

 その一環として、ICT土工の専門知識を身に付けるeラーニングを主体とした「サイテックアカデミー」を今春スタートする。「まず供給側であるわれわれのトレーニングに活用し、ゆくゆくは一般にも公開する」予定だ。

 2023年に同社が所属するニコン・トリンブルグループは20周年を迎える。それに合わせ、「現場のデータを連携する新サービスの開発や最新のICT機材の体験、データや機材を組み合わせた未来のICT土工を体験できる場を整備する」ことで、現場改革をサポートしていく。



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