【新潟事協×長岡造形大生】恥や失敗を重ねてこそ、成長できるんだ! 建築士と学生が本音トーク | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【新潟事協×長岡造形大生】恥や失敗を重ねてこそ、成長できるんだ! 建築士と学生が本音トーク

 新潟県建築士事務所協会(坂本忠志会長)は2日、新潟県長岡市の長岡造形大学で同大の学生と座談会を開いた。貴重な機会とあって、学生は自身の将来像と重ね合わせながら、建築設計業界の一線で活躍する建築士が披露する実体験に熱心に聞き入り、本音をぶつけていた。
 座談会には、同協会中越支部の会員企業に所属する5人の建築士と、同大建築・環境デザイン学科の3年生を中心に2-4年生の11人が参加した。
 協会員5人は入職のきっかけを「父親の影響(建築士、建設業経営者)」「小さいころのものづくりへのあこがれ」と説明。また、そのうちの数人は工事現場の施工管理も経験しており、「想像を絶するほど辛かったが、それがいま(建築設計)に生きている」ことを強調した。
 学生から社会に出ることへの不安を吐露されると、「若いうちに恥や失敗をたくさん重ねてほしい。その分、大きく成長できる」「苦い経験を積めば積むほど、(それを乗り越えることで)その仕事がだんだん面白くなっていく」「悪いこと(失敗)の方が忘れない。それをどうやって次に生かすか、前向きな姿勢が重要」「1つのプロジェクトを成し遂げる達成感、顧客に喜んでもらう充実感はどんな仕事でも変わらない」などのエールを送った。
 また、失敗の多くは「コミュニケーション不足に起因する」ことから、「他者との意思疎通を恐れず、積極的に関わってほしい」と加えた。このほか、BIMなどの実務も紹介した。
 新潟事協では、2016年度から「にいがた未来の建築担い手育成事業」に取り組んでおり、今回の座談会(新規事業)もその一環となる。前年度に引き続き、6-7月には県内5高で出前講座を実施する予定だ。坂本会長は同事業を通じ、生徒、学生に「理解する力、伝える力を身に付けてほしい」と話している。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら