【東京トーチD棟「銭瓶町ビルディング」竣工】三菱地所/施工は三井住友建設 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

公式ブログ

【東京トーチD棟「銭瓶町ビルディング」竣工】三菱地所/施工は三井住友建設

 三菱地所は、東京駅日本橋口前で開発中の「TOKYO TORCH」街区で、下水道局棟(D棟)が竣工し、東京都下水道局に引き渡しが完了したと発表した。併せて、正式名称を「銭瓶町ビルディング」に決めた。設計・監理は三菱地所設計と日本水工設計、施工は三井住友建設が担当した。

 規模は地下3階地上9階建て延べ約3万㎡。主に地下階が下水ポンプ所、地上階が事務所となる。
 民間ビルや下水ポンプ所、変電所などを一体的に整備した旧施設の更新に当たっては、下水道局所有エリアを除いた日本ビル全館をいったん閉鎖し、工事対象となる北側部分のみを解体した上で、残る南側部分を生かして開発する「部分解体」という珍しい工法を採用した。これにより従前のポンプ所を継続稼働しながら新ポンプ所を建設した。

 低層部の外壁は、下水道の管渠に伝統的に使われていたレンガタイルを積み上げたようなデザインにすることで、下水道施設としてのアイデンティティーを表現した。1階路面の多目的スペースや建物外壁のデジタルサイネージは、連続するにぎわいを街に創出する。外構部分や2階、屋上のテラスには植栽を設け、道路を挟んで対面する常盤橋公園ともつながる緑のネットワークを構築した。建物の冷暖房用の熱源として、気温に比べて夏は冷たく冬は暖かい下水熱を活用する。

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら