JR西日本は、人型重機ロボットと鉄道工事車両を融合させた多機能鉄道重機を、人機一体、日本信号との共同で開発した。すでに試作機は完成しており、今後、電気設備作業を対象に試験し、2024年春からの実用化・営業線での導入を目指していく。
同社は鉄道の電気設備の作業における機械化を進めているが、高圧の電気設備が高所にあることや地形の影響などから、依然として人手を必要とする作業が残っている。
今回、開発した多機能鉄道重機は、人型ロボットがクレーンで作業個所まで近付き、これまでは人力だった作業を人に代わって行うことができる。開発コンセプトはインタラクティブな操作性で、ロボットが受ける重みや反動が操縦者側にもフィードバックされるので直感的な操作が可能となっている。
今後、どのような作業に使えるかの検証を実施していくが、電気設備作業においては約3割の省人化と感電・墜落の労働災害ゼロを目指す。
【公式ブログ】ほかの記事はこちらから
建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら