【神戸大 建築卒業展2022】最優秀賞に松岡さん | 建設通信新聞Digital

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【神戸大 建築卒業展2022】最優秀賞に松岡さん

 神戸大学は、27日から3日間にわたり、神戸市のKIITOデザインクリエイティブセンター神戸で「建築卒業展2022」を開いた。28日の審査会では、松岡絢加さんの「STREET HACK-道路を解いて地域にみちをひらいた小学校の提案」を最優秀賞に選んだ。
 松岡さんは「学内の審査会でもそれなりに評価いただいていたが、最優秀をいただいて光栄であり、今後の励みになる。将来はまちづくりやランドスケープの世界に進みたい」と喜びを語った。

最優秀賞を受賞した松岡さん

 審査会では、出展した29作品から選抜した6作品で公開プレゼンテーション審査した。審査員は平田晃久京大教授と橋本健史氏(橋本健史建築設計事務所)が務めた。
 講評で平田教授は「卒業設計は非常にパワフルで、特に模型から熱量が伝わった。近年、このようなコンクールが増えているが、これで燃え尽きないようにしてほしい。コンクールは審査員によって評価が変わるもの。結果が良くなくても今後につながる種を見つけ、モチベーションを保つことが大切だ」と語った。
 橋本氏は「自分は卒業設計で賞に縁がなかった。それでも建築家を続けていられるのは、辞めなかったから。コンクールでは賞をもらうのも大切だが、自分の考えを整理する機会にすることも大事。建築家として楽しくなるのはこれからだ」と述べた。
 展覧会の代表を務めた甲斐凛生さん(神戸大大学院1回生)は「従来のかたちで開催できるのは3年振り。学生にとってアウトプットする場は大切で、今後の成長につながる」と話した。
 神戸大学の槻橋修准教授は「一線で活躍されている建築家による審査は非常に意味がある。非常に熱のこもった作品が多く、特に模型の出来は良かった。コロナ禍での活動に慣れてきた部分があるのかもしれない」と述べた。

6作品の公開プレゼンテーション審査をした


 受賞作品とその他の最終審査進出作品は次のとおり(敬称略)。
 〈最優秀賞〉
 ▽STREET HACK=松岡絢加
 〈平田賞〉
 ▽ミチへの遭遇=森健太
 〈橋本賞〉
 ▽横濱観察譚=西村涼
 〈最終審査進出作品〉
 ▽未来への憧憬=木崎理沙▽今日はもうすぐ雨が降るらしい=岩橋美結▽職藝と建築=有吉慶太



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