【中央卸売市場青果棟基本設計 8.4万㎡、概算300億見込む】京都市 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【中央卸売市場青果棟基本設計 8.4万㎡、概算300億見込む】京都市

 京都市は、中央卸売市場の新青果棟整備について、安井建築設計事務所が担当した基本設計の概要を公表した。施設規模はS造5階建て延べ8万3800㎡。概算工事費は300億円を見込む。実施設計は、安井建築設計事務所と随意契約し、現在進めている。

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 2023年度には第1期工事に着手し、25年度に完成。26年度からは第2期工事に入り、28年度の完了を目指している。工事を1期と1期に分けて発注する可能性もあり、22年内に方向性を固める予定だ。新施設の面積の内訳は、卸売場が1万3800㎡、仲卸売場が1万6700㎡、入出荷バースが7600㎡、貨物・一般車両用スロープが1万6400㎡、プロムナードが1300㎡、見学エリアが100㎡。
 衛生管理の向上や物流の効率化により市場機能の飛躍的な向上を図るとともに、先行整備している新水産棟と一体化し、新市場ならではの魅力を提供することで、「京都駅西部エリア」をはじめとする地域の活性化、和食に代表される食文化の振興、SDGs(持続可能な開発目標)の実現を目指す。建設地は下京区朱雀分木町80の面積約9万8000㎡。
 市中央卸売市場第一市場では新青果棟の建て替えのほか、新水産棟の改修など、大規模整備を推進している。「安全・安心でおいしい生鮮食料品の提供と京都市中央市場ブランドの確立」をコンセプトに掲げ、施設の高機能化や効率化、高層化、物流動線効率化に向けた新千本通の拡幅、閉鎖型施設の整備を予定している。
 新水産棟の規模はS・SRC・RC造3階建て塔屋2層延べ4万2300㎡。現在2期工事を進めており、22年度の完成を目指している。



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