【記念シリーズ・横浜市公共建築】第20回  横浜市民ギャラリー(旧いせやま会館) | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築】第20回  横浜市民ギャラリー(旧いせやま会館)

 伊勢山皇太神宮近くにある研修・宿泊施設の旧いせやま会館を改修し、市民のアート活動発表の場に用途転換した。既存建物の内装を全て改修し、エントランスホール棟や荷物用リフト棟、作品搬出入口棟を増築した。
 外観は、国際港横浜を象徴するアイコンとしてコンテナをモチーフにした。多くの作品や人が集まり、世界に発信する「港のような美術館」をコンセプトにしている。
 既存の外壁タイルを増築部分の内装壁仕上げとしてそのまま残したほか、昇降式大型照明を吊っていた既存鉄骨部材を立体作品展示用のベース部材として活用するなど、既存建築の風合いと新設部の調和を目指した。
 当時のタイル張り外壁とエントランス吹き抜け部のコンテナ風外装の対比は、改修当時の時代性を反映したデザインとなっている。
 規模は、RC造地下1階地上4階建て延べ3428平方メートル。設計は新築・改修ともに松本陽一設計事務所が担当した。施工は新築時(竣工1988年)が熊谷組・馬淵建設JV、改修時(同2014年)が小俣組。所在地は西区宮崎町26-1。


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