東京都武蔵野市にある旧赤星鉄馬邸が、国の登録有形文化財(建造物)に選ばれた。22日に開かれた文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て決まった。同市は今後、有識者会議を設置し利活用方法などを検討する。
規模はRC造2階建て延べ約1200㎡。実業家・赤星鉄馬の旧邸で、建築家のアントニン・レーモンドが設計し、1934年に完成した。
中央で屈曲した東西に長い中廊下型平面で、前庭側外観は水平連続窓となっている。庇(ひさし)を差し出した玄関に、スリットを入れた曲面壁の階段室を設けるなど、コンクリート造形の可能性を追求した。
56年からカトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会が修道院として使用していたが、2021年2月から同市が土地・建物を所有している。
所在地は吉祥寺本町4-26-21。
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