【胆振東部地震被災復旧 来年度完了へ事業推進】北海道開発局 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【胆振東部地震被災復旧 来年度完了へ事業推進】北海道開発局

 北海道開発局と室蘭開発建設部は2日、北海道胆振東部地震の発生によって被災した厚真川水系直轄砂防事業の日高幌内川と厚真ダムの復旧事業を報道陣に公開した。

復旧が進む厚真ダム

 2018年9月6日の巨大地震により、多くの公共施設が被災したが、同局と建設業者が一体となって緊急復旧を進め、河川や道路などは復旧事業が完了した。砂防と農業施設の恒久対策工事も23年度をめどに完了する予定となっている。 
 日高幌内川は直轄事業として災害関連緊急事業に着手し、高さ4m、延長約140mの砂防堰堤などを19年3月に完成させた。その後、20年4月から恒久対策工事を実施してきた。
 恒久対策工では、緊急対策で整備した堰堤の下流側に2基の砂防堰堤(総延長320m)と渓流保全工(延長約300m)などを実施し、22年度までに堰堤と水路工は完了した。渓流保全工は8割程度の進捗率となっている。
 農業関係は、厚真ダムや頭首工、揚水機場に加え、用水路(導水路)28㎞などの農業施設が地震や土砂崩れで被災した。
 18年から応急工事を進めており、厚真ダムは洪水吐き、取水施設、左右岸の法面対策に取り組み、22年度内に復旧工事を完了させる。23年4月以降の試験湛水を経て供用する。河川や道路、海岸事業は工事を終え、砂防と農業施設の復旧についても23年度の事業完成に向けて順調に進んでいる。地域の復興に向け、引き続き全体完成に向けて事業を進める。



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