【知的生産性向上】「そと部屋」に心地よい屋外環境を再現 鹿島とACALL | 建設通信新聞Digital

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【知的生産性向上】「そと部屋」に心地よい屋外環境を再現 鹿島とACALL

「そと部屋」を使った実証実験


 鹿島は、多様な働き方を支えるソフトウエア「WorkstyleOS」を提供するACALL(神戸市、長沼斉寿代表取締役)とオフィス環境がもたらすワーカー(働き手)の生産性を検証するため、40日間にわたって「そと部屋」を使った実証実験を行った。「そと部屋」を利用することでワーカーの集中力や知的生産性が大幅に高められることを確認した。

 鹿島が開発・提供する「そと部屋」は室内の光や音などを制御することで、屋外環境の心地よさや開放感をオフィスに再現する仕組み。

 緑など自然の要素を取り入れるバイオフィリックデザインに、空からの光を室内に模擬する天井装置「スカイアピアー」や屋外の音環境を快適に室内に取り込む音場制御装置「サウンドエアコン」を融合させて、ワーカーの五感に訴えるウェルネス空間をつくり出す。

 ACALLの水道橋オフィスで行った実証実験は、ウェブアンケートやバイタルデータから「そと部屋」設置の前後を比較。「そと部屋」を利用したワーカーの多くが「集中しやすい」「知的生産性が上がる」と回答したという。

 疲労感やストレス、眠気が大幅に軽減されるだけでなく、バイタルデータから従来のワークスペースに比べて、副交感神経が活性化(リラックス)することが分かった。

 オフィスワークとテレワークを掛け合わせたハイブリッドワークが普及する中で、ワーカーの集中力や知的生産性を高められる「そと部屋」の設置が、オフィスで働く理由付けの一つとなる点に着目。鹿島は、オフィスの魅力を高める技術として「そと部屋」を積極的に提案していく。

 コロナ禍をきっかけに模索が続く“これからの働き方”に対する大きなヒントにもなりそうだ。


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