新潟県内の土木建設業に従事する女性が業界の未来について考え、行動する「にいがた土木女子(NDJ)会議」が16日に設立された。女性目線を生かした、ものづくりの魅力発信、就労環境の改善を当面の目標に掲げるが、活動の継続性と実効性を高めるため、「まずは内部のネットワーク、横のつながりを強化したい」と抱負を語る。
方策の1つとして、意見交換会を計画。情報共有を通じ課題解決策を探るほか、「地域によっては女性従事者が少なく、心細く感じているかもしれない。横のつながりが少しでも助けになれば」と話す。
地域の安全・安心を支える建設産業の持続的な発展に向け、担い手対策にも力を入れる。県内の中学校、高校を対象とした土木出張PRに参画し、「女性が直接説明することで、女性が活躍できる業界として生徒に認識してもらえるのでは」と期待を寄せる。
NDJ会議は新潟県土木部、新潟県建設業協会女性部会、新潟県建設技術センターをメンバーに発足。引き続き建設コンサルタント企業などに所属する女性も加えたい考えだ。
1992年3月長岡技術科学大大学院卒後、同年4月新潟県入庁。「(入庁当初は)女性土木技術者は私しかいなかった」と笑顔を見せつつも、後進の道標となるため、懸命に職務に取り組んできた。道路管理課雪寒事業係長時代には、地域建設業の使命である除雪事業の基本待機料制度の改正に尽力した。現職は道路建設課参事、課長補佐。
趣味は和装と空手(有段者)。新潟清酒達人検定「金の達人」の称号を持つ、日本酒好きでもある。新潟県長岡市出身、50歳。
公式ブログ
【女性活躍推進】「横のつながり」で不安解消目指す にいがた土木女子会議代表・瀬戸民枝さん
[ 2017-06-22 ]