【動画ニュース】革新の保全技術を相次ぎ導入/ケーブルカム操作講習開始/NEXCO中日本 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【動画ニュース】革新の保全技術を相次ぎ導入/ケーブルカム操作講習開始/NEXCO中日本

 

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 NEXCO中日本は、最先端のICT技術・ロボティクス技術を活用して革新的な高速道路保全マネジメントに取り組んできた「i-Movement」の要素技術を相次いで現場導入している。2021年度に完成した鋼鈑桁橋狭小部点検ロボット「ケーブルカム」について、点検技術者への操作方法の講習を始めた。ドローンによる橋梁点検システム、施設構造物変状検知システム(DSCV)も現場試行を始めた。先端技術を集約している伊勢原保全・サービスセンター(ショーフィールド、神奈川県伊勢原市)を27日に報道陣に公開した。

 径400-800mmのパイプカルバートを遠隔操作で点検できる「小径管点検ロボット」(P-CIS)は既に2台が稼働を始めた。ラジコン式の本体の前方360度カメラでひび割れなどを発見し、後方の1200万画素カメラで状況を撮影する。ケーブルカムは、鋼鈑桁橋の検査路が設置されていない桁間にドローンで2本のケーブルを設置した上で、ケーブル上をロボットが移動して劣化状況を撮影する。
 ドローンによる橋梁点検も、高橋脚の橋梁など点検車がアクセスできない構造物にドローンが自動航行・自動撮影で近づき点検する。撮影した画像のブレや解像度、焦点が基準に合っているかをその場で判定するツールも開発した。合格写真からAI(人工知能)でひび割れの変状などを抽出できる。
 橋梁の伸縮装置の変状を走行音で測定できる「橋梁伸縮装置点検車」(ROAD・CAT)は、健全度評価に必要な初期値を名古屋支社管内で取得し、実運用に近づいた。トンネルの照明設備を走行車両で撮影して劣化度合いを判定する「施設構造物変状検知システム」(DSCV)も、八王子支社管内に先行導入し、23年度から活用を始める。高速走行しながら高速道路のわだち掘れの状況を測定できる「ロードタイガー」は既に2台を稼働している。
 中井俊雄取締役常務執行役員保全企画本部長は「道路上の異常発見は、利用者に頼っている部分がある。しかし、われわれが発見できるようになる必要がある。将来的には全線監視なども検討している。保全の質を上げ、省力化も実現したい」と語る。



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