【記念シリーズ・横浜市公共建築】第57回 旧第一銀行横浜支店 | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築】第57回 旧第一銀行横浜支店


 1929年に建設された建物は、先端にトスカナ式オーダーの列柱を並べた半円形のバルコニーが特徴的で、関東大震災復興期の典型的な銀行建築となっている。再開発事業に伴い、バルコニーを含む建物正面部分を約170m離れた現在地に曳家工法で移築した。残りの部分は分解・復元して改装し、再開発ビルの1階に接続している。2003年には横浜市認定歴史的建造物の認定を受けた。

 21年度には特定天井改修工事を実施した。当初の意匠を復元した天井材を撤去の際に取り外し、保存、再取り付けすることで、意匠性を保ったまま改修した。

 創建時の規模はRC造地下1階地上3階建て塔屋1層延べ1914㎡。設計は西村好時、清水組(現清水建設)設計部、施工は清水組(同)が担当した。

 保存・復元の規模はSRC造地下2階地上3階建て塔屋1層延べ1934㎡。設計は槇総合計画事務所、施工は竹中工務店・清水建設・戸田建設JVが担当した。特定天井改修工事の設計は槇総合計画事務所、施工は渡辺組。所在地は中区本町6-50-1。


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