【記念シリーズ・横浜市公共建築】第88回 インド水塔 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築】第88回 インド水塔


 1923年の関東大震災では、横浜に在住していたインド人も被災し、多数の死者が出た。その当時、インド人被災者を援助した横浜市民への感謝と慰霊の思いを込め、39年に在日インド人協会が市に寄贈した。震災がれきを埋め立てた山下公園に建立されている。

横河工務所(現横河建築設計事務所)などに在籍し、市の4代目建築課長を務めた鷲巣昌による設計で、丸いドーム状の屋根が目を引く寺院建築の様式を取り入れた。

 細部まで緻密なデザインが施されており、横浜の近代建築としての価値も高い。2005年度には横浜市認定歴史的建造物認定された。

 22年度は劣化部分の補修と復元工事を実施しており、今月中旬から再公開する。

 施設はRC造平屋建て。清水組(現清水建設)が施工した。所在地は中区山下町279。


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