【記者座談会】建設DX展でRXコンソーシアム/建設各社アンケートまとまる | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【記者座談会】建設DX展でRXコンソーシアム/建設各社アンケートまとまる

◆聴講者も関心、技術連携の輪が広がれば

A 東京ビッグサイトで開催された第2回建設DX展では、建設RX(ロボティクス・トランスフォーメーション)コンソーシアムのパネルディスカッションが盛況だったようだね。

B 会場に多くの聴講者が詰め掛けたことからも、関心の高さがうかがえた。清水建設の印藤正裕技術研究所リサーチフェローをファシリテーターに、コンソーシアム会長の伊藤仁鹿島専務執行役員、副会長を務める竹中工務店の村上陸太常務執行役員と清水建設の山崎明常務執行役員、会計監事を務める戸田建設の中原理揮常務執行役員のほか、大林組の勝俣英雄執行役員がパネリストとして参加し、「建設業界に明るい未来はあるか―建設RXコンソーシアムが拓くニュー・フロンティア」をテーマに議論した。

C コンソーシアムへの期待、建設ロボットなどによる省人化や生産性向上効果、作業所で建設ロボットなどを普及させるための課題などについて討論したようだね。

B 現場は工場のような流れ作業ではないのでハードルが高い部分はあるけど、生産性向上などの効果が高まることに期待したい。作業所での普及に向けては、スマートフォンやタブレットで簡単に操作できることや、現場は単品生産であることから、現場ごとのカスタマイズの必要性が指摘された。伊藤会長は、さまざまな業種から優良な技術やサービスを取り入れることが不可欠であるため、われわれの活動に参加してほしいと聴講者に呼び掛けていた。

A コンソーシアムには異業種の企業も参加している。このため、パネルディスカッションを通じて技術連携の輪がさらに広がり、ロボットなどの開発が進むことを期待したいね。

建設RXコンソーシアムのパネルディスカッションの会場には、多くの聴講者が訪れ、討論に耳を傾けた

環境配慮や宇宙開発まで幅広く

A 話は変わるけど、主要建設会社を対象にした研究開発と特許出願に関するアンケートの結果がまとまったね。

B まずは、多忙な中で答えていただいた皆さんに改めて感謝したい。今回は最終ページに研究開発費と特許出願状況の記事や表を掲載した。研究開発の2021年度実績や22年度のテーマ、カーボンニュートラル(CN)に関する研究開発の21年度実績と22年度のテーマ、主な公開特許の一覧を別ページに一つにまとめた。

C 各社の取り組みを見ると、AI(人工知能)、BIM、ICTなどを活用した技術をはじめ、安全・安心の確保、環境配慮、生産性向上、維持管理などに関する技術や宇宙開発に関連するものまで、さまざまな技術開発を進めているのが分かる。

B 公表していない技術も数多くあるため、今後、どのような新技術が出てくるのか楽しみだね。

C CNの分野では、コンクリートの脱炭素化や木の活用、水素の利用などがキーワードになりそうだ。必要に応じて共同研究も進むだろう。

B 各社の技術開発の努力が、特許取得にもつながっている。こちらも技術開発のテーマと同様に、さまざまな技術で特許を取得している。

A 今後も各社で技術開発が進み、開発成果により、われわれの生活がさらに向上し、より安全・安心に過ごすことができるようになればいいね。

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