「Windoe with intelligence」はWILL SMARTとの共同開発で、厚さ5mmの強化ガラスの間に、16.1mmの透明有機ELを挟んだ。サイズは縦1596mm、横1062mm。AIスピーカーと連動し、ユーザーの音声指示に反応してエアコン、照明などを操作したり、HEMS(住宅エネルギー管理システム)と連携する機能のほか、画像チャット、天気予報、伝言板、部屋の中を定期的に撮影して記録を残す「ライフログ」、室内の空気環境を測定し、汚れた時には自動的に開閉し、換気する機能などがある。スマートフォンと同じオープンプラットフォームを採用したことから、アプリもダウンロードできる。
「未来窓」プロジェクト担当の東克紀事業開発部部長は説明会で「窓の可能性に気づいてほしいという意識で取り組んだ」と話す。3年後には、展示会、博物館などの公共の場所での実用化を目指し、徐々に一般に浸透させたい考えだ。いまだ背面から日射が透過すると、表示が見えなくなるなどの課題がある。価格面でも「100万円を切りたい」(東部長)とする。