【カーボンニュートラル賞】大賞に高砂熱学工業 JABMEE | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【カーボンニュートラル賞】大賞に高砂熱学工業 JABMEE

大賞の高砂熱学イノベーションセンター


 建築設備技術者協会(JABMEE、赤司泰義会長)は、第11回カーボンニュートラル賞の受賞業績と受賞者(代表応募者)を発表した。カーボンニュートラル賞には7業績が選出され、この中から大賞に高砂熱学工業の「高砂熱学イノベーションセンター環境負荷低減と知的生産性向上を両立した研究施設」(茨城県つくばみらい市)が選定された。

 受賞7業績のうち、同大賞選考委員会選考委員特別賞には竹中工務店東京本店の「横浜市役所の環境・設備計画と実施」(横浜市)が選ばれた。7業績のほか、支部奨励賞として3業績が選出された。

 大賞の高砂熱学イノベーションセンターは、地球環境負荷軽減と知的生産性向上を両立するサステナブル建築がコンセプトだ。間接照明システムや潜顕熱分離空調などの先進的な設備などを導入し、地下水熱とバイオマスCHP廃熱を利用した省エネ熱源システム、電力オフグリッドを目指した電源システムと最適制御といった高度な技術を採用している。

 これらの先進的な取り組みの結果、施設全体の運用実績でNearly ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、オフィス棟でZEBを達成した。また、太陽光・バイオマス発電による再生可能エネルギーとグリーン電力購入などカーボンニュートラルに挑戦する意欲的な物件であることが評価された。

 大賞と選考委員特別賞を除く受賞業績と受賞者は次のとおり。
 <カーボンニュートラル賞>
 ▽「北ガスグループ本社ビル」(札幌市)=鹿島
 ▽「五所川原市庁舎 地域特性を活用した自然と共生する庁舎」(青森県五所川原市)=佐藤総合計画東北オフィス
 ▽「京都市役所分庁舎地産エネルギーを活用したKYOTO-STYLE ZEB庁舎の実現」(京都市)=日建設計
 ▽「竹中工務店岡山営業所の建物サイクルにおける脱炭素化への取り組み」(岡山市)=竹中工務店広島支店
 ▽「ミライon(長崎県立長崎図書館および大村市立図書館、大村市歴史資料館)」(長崎県大村市)=佐藤総合計画。

 <カーボンニュートラル賞支部奨励賞>
 ▽「早稲田大学37号館早稲田アリーナ」(東京都新宿区)=山下設計
 ▽「NDK新潟ビル 多雪地域におけるNearly ZEBの実現」(新潟市)=日本電設工業
 ▽「武庫川女子大学公江記念館におけるZEBと満足度・快適性の両立に向けた取り組み」(兵庫県西宮市)=竹中工務店。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら