【盛岡に複合施設『monaka』着工】24年6月に完成/設計=RIA・中居JV、施工=福田組 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【盛岡に複合施設『monaka』着工】24年6月に完成/設計=RIA・中居JV、施工=福田組

完成イメージ


 盛岡市の中ノ橋通一丁目地区市街地再開発組合(加賀谷輝雄理事長)の再開発事業のうち、先行する西街区の新複合施設『monaka』が14日、福田組の施工で本格着工した。設計監理はアール・アイ・エー・中居都市建築設計JVが担当し、住宅保留床を取得する組合員としてNIPPOが参画している。2024年6月上旬の完成、下旬のオープンを目指す。

 第一種市街地再開発事業として、商業施設「Nanak」などがあった中ノ橋通1-202-1ほかの敷地約0.8haを東西2街区に分けて段階的に整備する。

 西街区に建設する『monaka』の規模は、S造地下1階地上4階建て延べ1万5350㎡。地下は駐車場、1・2階は店舗など、3階には医療施設などを設ける。4階には盛岡信用金庫が本部機能の移転を計画している。3月から地下の山留めに着手しており、6月から基礎工事に入る。

 24年度の着工を見込む東街区の住宅棟は、RC造22階建て延べ8270㎡の規模となる。1階は店舗やラウンジ・エントランスなどを配置する。2階は機械室など、3-22階は住宅80戸などを備える。27年度の全体完成を予定している。

 現地で開かれた神事には、加賀谷理事長、アール・アイ・エーの村山寛取締役東京本社設計本部長と金原信東北支社長、平谷伸吾中居都市建築設計代表、福田組の藤山秀章執行役員副社長と追木博幸上席執行役員東北支店長が出席した。代表者が鍬(くわ)入れした後、神前に玉串をささげて工事期間中の安全を祈願した。

 あいさつに立った加賀谷理事長は「さまざまな商業施設が歴史を重ねてきた場所に、河南地区の新たな拠点ができる。周辺の商店街などと連携して相乗効果を発揮しながら商売繁盛に向けて全力で取り組む」と語った。

 来賓の大竹将也東北地方整備局建政部長は「コンパクトで災害に強いまちづくりが重要となる中、地域の魅力を高め活気あるまちをつくるロールモデルになる」と話した。谷藤裕明盛岡市長も「河南地区のみならず、中心市街地への波及効果も期待できる。着実な事業の進捗を後押ししたい」と述べた。

 施工に当たり、藤山副社長は「商店街や近隣住民に迷惑をかけないように騒音や安全などに十分に配慮しながら無事故・無災害で高品質に仕上げたい」と決意を示した。

 
 

関口所長


 関口和樹統括工事所長の話 「地下の山留めなどに伴う掘削土は全て搬出する。接道は人と車の交通量が多いため、安全の取り組みは即実行し、誠意を持って誰が見ても安心できる良質な建物をつくる」

 

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