【仙台市、新本庁舎の設計】立体的にバルコニー展開/工事は11月に6分割公告 | 建設通信新聞Digital

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【仙台市、新本庁舎の設計】立体的にバルコニー展開/工事は11月に6分割公告

新本庁舎南東面


 仙台市は21日、石本建築事務所・千葉学建築計画事務所JVに委託している新本庁舎整備事業実施設計の外装計画、滞留空間、環境配慮の在り方を明らかにした。同日の市議会総務財政委員会に示した。実施設計の履行期限は12月だが、工事は11月に6分割して公告する予定だ。建築と強電、空調設備はWTO対象、弱電と給排水衛生、エレベーターは制限付一般競争入札で選定する。2024年6月議会案件の工事となる。

 規模は庁舎棟がS一部RC造地下1階地上15階建て延べ約6万2000㎡を想定する。駐輪場その他付属施設や勾当台公園地下駐車場、地下鉄勾当台公園駅との接続工事なども含む。工期は約41カ月。建設地は青葉区国分町3-7-1。

 外装は明るいグレー系を基調色とし、周辺環境と調和するシンプルなデザインとした。アイキャッチとして市章を屋上頂部に設置するほか、低層部外壁面に情報発信のための大型デジタルサイネージを備える。日射負荷やビル風の抑制、設備機器のメンテナンス通路機能を兼ねるバルコニーを高層部まで立体的に展開し、統一感を持たせる。

 外構は、にぎわいや憩いの場となる滞留空間を随所に整備し、広場や道路から見える位置は植栽する。四つの広場にはそれぞれベンチやプランターによる緑化、天候に左右されない屋根付き広場、雨水を地面に浸透させ水資源の循環を促すグリーンインフラパスなどを設ける。

 環境配慮の取り組みでは、低層部の第二期工事で木造ハイブリッド構造を実現するほか、エントランスホールなどの内装を木質化し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを発信する。発注者支援業務その1は明豊ファシリティワークス、低層部の事業可能性調査業務はPwCアドバイザリーが担当した。

 1期工事は24-27年度の債務負担行為として374億4200万円の限度額を設定している。

 

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