【公会堂改修】分離発注で設計者選定 東京都武蔵野市 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【公会堂改修】分離発注で設計者選定 東京都武蔵野市


 東京都武蔵野市は、「武蔵野公会堂改修等基本計画」を策定した。事業手法は設計施工分離発注方式に加え、DB(設計施工一括)、DBO(設計・建設・運営)、RO(改修・運営)を比較検討した。この結果、設計者の選定を早期に行うため、設計施工分離発注方式の採用を決めた。

 今年度に公募型プロポーザルを公告し、設計者を選定する。2025年度上期に設計をまとめ、下期から改修等工事を進める。27年度のリニューアルオープンを目指す。

 武蔵野公会堂は1964年1月にオープンした。規模はRC造地下1階地上3階建て延べ2486㎡。設備の老朽化などの課題を抱えているため改修する。

 多様な上演や高度な演出に対応できるホールを整備するほか、安全でスムーズな動線の確保、楽屋の設置、遮音・防音性能の向上、広場的な空間や多目的施設などの導入を目指す。バリアフリーの観点からエレベーターの設置も必要となっている。

 所在地は吉祥寺南町1-6-22。吉祥寺駅前にあり利用率も高く、その特徴的な外壁から「パープルホール」の愛称で親しまれている。設計は日建設計工務(現日建設計)、施工は林組(現アークデザイン、港区)が担当した。

 市は、 2022年度に建築家の青木茂氏を委員に含む有識者会議を設置し、 整備の基本方針などを議論していた。23年度予算には武蔵野公会堂改修等基本設計関連事業費2810万円を計上している。


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