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5月3日 金曜日

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【5月10日から新オフィスで本格執務】キーワードは目的地と可変性/森トラスト

◆自由度の高い空間を提供

 森トラストは10日、神谷町トラストタワーに本社を移転し、本格的に新オフィスで執務を始める。オフィス回帰とテレワークの継続で対応が分かれる中、企業の方針に応じて使い方を変えられる自由度の高い空間を提供する。新本社は、モデルの一つとして“目的地となるオフィス”と“可変性のあるオフィス”の組み合わせを提示している。

新オフィスの執務空間(ラウンジスペース)。ABWを導入しつつ、居場所を見つけられる工夫も凝らした


 新本社オフィスは、神谷町トラストタワー(東京都港区虎ノ門4-1-1)の3階約3800㎡に入る。従来5フロアに分かれていた執務空間を1フロアに集約し、部署間のコラボレーションを高める。
 オフィスビジョンとして「目的地となるオフィス」(DESTINATION OFFICE)を掲げている。加えて、アフターコロナの中で、多様な社会の変化に対応できるオフィスにするため、状況に応じてレイアウトを変えられる可変性の高いオフィスを整備した。
 ロビーには、バイオフィリックデザインを取り入れつつ、ホテル事業を連想するホテルロビーをイメージした空間とし、多様な座席を用意して目的にあわせて利用席を選択可能にした。中央部は、一部の天井をスケルトンで引き渡す“クリエイティブフロア”の導入などにより、5mの天井高を確保した。間仕切りも簡単に移動できるため、顧客を招いたイベントなどで活用できる空間にした。

 執務空間には壁を設けず、座席を目的に応じて選べるABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)を導入した。ただ、「自由さに戸惑う」といったABWの課題に対応するため、部署ごとの拠点となる「BASE」を決め、社員の“居場所”を見つけやすくした。社員の所在地を把握しやすくするため、自社開発の管理ツール「WORK AGILE」も導入した。イベントなどでコミュニケーションを促進できる空間として、L字型のオフィス空間の角部にはラウンジを設けた。

 浅野一雄常務は「現在の借り手市場が正常化すれば、オフィスデベロッパーの優勝劣敗がはっきりする。その際に選ばれるオフィスが何かを考えている。顧客が求める空間づくりが可能な自由度の高い空間を提供したい。新オフィスはその一つの形として見てほしい」と話す。





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