【神戸空港サブターミナル】ガラス張りの開放的空間 神戸市 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

公式ブログ

【神戸空港サブターミナル】ガラス張りの開放的空間 神戸市

完成予想図


 神戸市が「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業」の事業者に選定した竹中工務店グループの提案内容が明らかになった。「海に浮かび、森を感じる」をコンセプトに、ロビーの天井や展望デッキなどに地域木材を活用。ガラス張りによる開放的な空間を演出する。2025年の大阪・関西万博に向けた国際チャーター便の発着に向け、同年3月の供用開始を目指している。

 サブターミナルは、現在のターミナルビル(S造4階建て総延べ1万8600㎡)の西側に建設する。規模はS造2階建て延べ1万4600㎡。出発・到着ロビーや保安検査場、搭乗待合などの主な旅客機能は1階に集約する。階層移動をなくし、利用者にとってストレスフリーな環境を実現する。

 重要な設備機器は2階に配置し、災害発生時の建物機能の維持や空の防災拠点としての機能確保を図る。

 事業費は約90億円で、竹中工務店と湊建設工業、TC神鋼不動産建設、梓設計によるグループがDB(設計施工一括)方式で整備する。

 サブターミナル整備に合わせ、空港西側に新たな五つの駐機スポットを万博開催までに整備する。22年10月には、国土交通省に施設変更許可を申請し、3月に認可された。

 30年の国際定期便就航までには、西側と合わせて総額約143億円を投じ、21スポットまで駐機場を拡張する方針だ。このほか、約50億円かけて駐車場や構内道路などを整備していく。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら