【空飛ぶクルマ沖縄で試験飛行成功】離島では国内初/建設技研ら4社 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【空飛ぶクルマ沖縄で試験飛行成功】離島では国内初/建設技研ら4社


 建設技術研究所と日本空港コンサルタンツ、空港施設、AirX(東京都千代田区、手塚究代表取締役)の4社は7日、沖縄県の伊平屋島で「空飛ぶクルマ」の試験飛行を成功させた。同県内で離島をフィールドとした試験飛行は国内初。海上の2地点間飛行はアジアでも初となる=写真。飛行経路延長も片道約1㎞と国内で過去最長を記録した。4社は離島などでの本格実装に向けた一歩と位置付け、今回の試験飛行で得られた知見を生かして今後、全国各地で実証実験の実施や商用運航の可能性を検討していく。

 試験飛行は、海上を含む2地点間飛行を行った際の運用上の課題を把握することを目的に、伊平屋村の米崎キャンプ場から海を隔てた野甫港までの往復約2㎞をAirXが所有する空飛ぶクルマ(EHang216)を使用して実施した。

 空飛ぶクルマの離発着場の計画や設計に関する知見と、離発着場の運用検討に必要となるデータ取得と課題の把握、空飛ぶクルマの環境負荷(騒音など)の把握や導入による社会的効果の試算を主な検証項目とした。

 この中で建設技術研究所は空飛ぶクルマのビジネスモデル検討と飛行に際しての騒音、風速の計測・評価、社会的効果の試算を担当。日本航空コンサルタンツはプロジェクト全体の取りまとめと空域設計、離発着場の仕様検討・設計(灯火含む)、空港施設は離発着場の運営・運用に関する検討と付帯施設・設備に関する運用検討、AirXは機材提供と運航・安全のオペレーション、予約システムとチェックインシステムの検討をそれぞれ担った。

 

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