ゼンリンデータコム(東京都港区、清水辰彦社長)と三井E&Sは、ドローンによるインフラ設備の点検・巡視で、飛行から撮影までを一貫して自動化できるドローン自動飛行点検ルート生成アプリケーション「ドローンスナップ」の開発を始めたと発表した。両社が取り組んできたドローンによる港湾クレーン点検で構築した技術を集約し、さまざまなインフラ設備などの目視点検や巡視に広く応用できる。今年度中のサービス提供開始を目指す。
ドローンスナップは対象物の3Dモデルを読み込み、CG上で点検・巡視の際に確認すべき箇所に対して、事前に撮影したい画像の画角やズーム倍率を設定できる。事前設定した情報は自動飛行ファイルとしてアプリから出力可能。ファイルをドローンに読み込ませることで、CG上で事前に設定したとおりの自動飛行と自動撮影ができる。
飛行・撮影は全て自動のため、従来、課題となっていた操縦者の能力に依存することなく、常に同画角で安定した品質の画像を取得できる。点検対象物の定点観測での活用も見込める。
28日から江東区の東京ビッグサイトで開催されるインフラメンテナンス展で開発中のデモ版を展示・紹介する。