京都府宇治市は、(仮称)西小倉地域小中一貫校整備事業の実施設計概要をまとめた。規模はRC一部SRC造4階建て延べ1万6187㎡。2024年1月ごろから校舎棟1期工事に着手し、25年末ごろに完成。引っ越しを経て26年4月に開校する。その後既存解体などの2期工事に入り、27年度中ごろの完了を見込んでいる。設計業務は類設計室が担当した。
西小倉地域の小中一貫校は、西小倉、南小倉、北小倉の3小学校と西小倉中学校を統合して、西小倉中学校の敷地で新校舎を整備する。校舎のコンセプトは「同学年から異学年、地域から世界へと広がる、探求力を高める学び舎」。
多様な異学年交流を育むため、異学年の活動の様子が校舎全体から見渡せる構造や一体感を高める動線計画を取り入れるほか、異学年と学び合い、交流を広げるスペースを確保し、子どもたちが光り輝く小中一貫教育を推進する校舎とする。
学校施設は校舎棟とアリーナ棟で構成する。
校舎棟の1階には校長室や職員室など管理諸室、2階には1-3年生の普通教室や特別支援学級(小学校)、技術室、図工・美術室など、3階には4-6年生の普通教室や、音楽室など、4階には7-9年生の普通教室や理科室、パントリーなどを配置する。2-4階にはそれぞれメディアセンター・コモンズを設ける。
アリーナ棟の1階は第二体育館、武道場、育成学級、2階は第一体育館、3階はプールとなる。児童生徒数は小学校が650人、中学校が300人を想定する。
建設工事は9月末までに入札を公告したい考えだ。落札決定後、12月の市議会での承認を経て本契約する予定。 23年度予算には、単年度の工事費として13億1652万8000円を計上したほか、25年度までの工事費の債務負担行為として56億2800万円、工事監理業務委託費の債務負担行為として1億1070万円をそれぞれ設定している。
建設地は同市伊勢田町遊田7-1の面積2万3739㎡。用途地域は第一種中高層住居専用地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。
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