静岡県牧之原市教育委員会は、榛原地域義務教育学校建築設計業務委託の公募型プロポーザルを実施した結果、梓設計を優先交渉権者に特定した。4者が参加し、次点は山下設計だった。6億円(税込み、以下同)を上限に12月末までに契約する。
特定者の提案は、教室と廊下をぶどうの房のようにつなげたクラスター型フィンガープランの基本的な学校建築の骨格を持ちつつも、各クラスター内部の柔軟性、環境面への配慮、実現可能性などでバランス良く評価を得た。
概要は、榛原地域義務教育学校の基本・実施設計、既存施設の解体設計、敷地の造成設計など。業務期間は2026年12月25日まで。
市内の川崎小、細江小、勝間田小、坂部小、榛原中を再編し、施設一体型義務教育学校(小中一貫校)を建設する。普通学級36学級、特別支援学級16学級とし、延べ床面積は、校舎が1万3900㎡以内、屋内運動場が2300㎡以内とする。
両施設の構造はS造を基本とするが、同等の費用で安全性や工期、可変性を確保できる場合は一部別の構造も可能とする方針だ。校舎の階数は3階建てを想定している。
建設地は、榛原中(仁田100-1)とその周辺の敷地約7万2603㎡。概算工事費は103億円を上限とする。27-29年度に建設し、30年度の開校を目指す。
市は、相良地域でも施設一体型義務教育学校の建設を計画している。