【千葉、新県立図書館・県文書館複合施設】低層屋根付き六角形/開館は29年度 | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【千葉、新県立図書館・県文書館複合施設】低層屋根付き六角形/開館は29年度

外観イメージ


 千葉県が千葉市に計画する新千葉県立図書館・県文書館複合施設建築工事の基本設計概要が明らかになった。規模はプレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)一部S造(免震構造)3階建て塔屋1層延べ1万9000㎡程度。県立青葉の森公園や近隣住宅地の景観などに配慮し、低層で屋根型を採用した。上空から見ると丸みを帯びた六角形の形状となっている。実施設計は基本設計を担当した日本設計と2023年度第3四半期中に随意契約し、24年度末に終える予定だ。25年度に工事の入札手続きを経て着工し、29年度の工事完了と開館を目指す。

 基本設計によると、利用エリアと業務・保存エリアを明確に区分するレイアウトとした。1階にエントランスホールや総合サービスゾーン、子どもの読書活動推進センター、研修室、展示エリア、図書館執務室、資料搬送室、書庫、機械室、2階に一般資料や千葉県資料、公文書・古文書の各ゾーン、文書館執務室、書庫、自動化書庫、3階に書庫などを配置する。2階の一般資料ゾーンや千葉県資料ゾーンは3階まで吹き抜けとし、吹き抜け周囲の3階に公園の景観を享受できる閲覧席を設ける。収蔵能力は約270万冊。構造はラーメン構造、基礎は直接基礎を採用している。

 建物本体の高断熱化や庇による日射負荷低減、環境負荷に配慮した電気・機械設備の導入などでライフサイクルコスト低減を図り、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指す。

 23年度予算には、実施設計業務委託費5億8000万円、埋蔵文化財調査費4100万円など事業費6億2442万5000円を計上している。

 建設地は同公園(千葉市中央区青葉町)のうち北側の「はらっぱ」付近約1万8500㎡。

 21年8月策定の整備計画では、書架や什器などを除く総工事費を約150億円(税込み)としていた。

 

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