東亜道路工業は、茨城県つくば市に、研究開発用の常温アスファルト混合物製造プラントを新設した=写真。パグミルミキサー(0.5立方㍍)によりバッチ式で製造するもので、3台のホッパーと自動操作システムを備えており、連続して製造できる。
同混合物は、アスファルト乳剤などを結合剤に使用することで製造時の加熱工程が不要となり、通常の加熱アスファルト混合物に比べCO2発生量を大幅に低減できる技術として期待されている。
新設したプラントは、材料を高精度かつ均一に混合できるバッチ式のもので、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する同混合物の研究開発を進める。
そのほか、高品質なセメント・瀝青(れきせい)安定処理路盤材の開発、従来のアスファルトプラントでの再生利用に苦慮していた、撤去されたアスファルト舗装下面に付着している路盤材などをグリズリフィーダーで分級した際に発生するグリズリアンダー材を活用する舗装材料の開発、グランドなどで使用されているオイルサンドの高品質化といった研究開発にも取り組む。