【動画ニュース】プロゲーマーや学生も参加/e建機チャレンジ大会2023 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

公式ブログ

【動画ニュース】プロゲーマーや学生も参加/e建機チャレンジ大会2023

 

◆動画ニュース配信中
ご視聴はこちらから



 運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)と千葉房総技能センターは1日、「e建機チャレンジ2023」を開いた。建機の遠隔操作技術を競う技術大会では、現役の建機オペレーターのほか、プロゲーマーや学生などの若手未経験者ら4チームが参加し、「建設エキスパートチーム(丸磯建設)」が優勝した。

競技の様子


 開催の目的は、遠隔操縦建機の社会実装化、新たな職種や人材の創出、災害救助・復旧支援の可能性へのチャレンジなど。22年に引き続き、2回目の開催となる。本大会では、通信技術として衛星通信を使ったほか、映像技術に3Dモニター/ウエアラブルカメラを使用するなど新たに発展した技術を取り入れた。

 大会の遠隔操作会場は東京都港区の六本木グランドタワー。同会場から約70㎞離れた千葉県大多喜町の千葉房総技能センター筒森AIセンターを建設機械稼働会場とし、両会場を中継でつないだ。

 大会には、▽建設エキスパートチーム(丸磯建設)▽学生eスポーツチーム(駒澤大学eSportsサークル)▽社会人チーム(ベルシステム24)▽プロゲーマーチーム(CERULEAN・EXE)–の4チームが参加し、定められたルールに基づき設定された競技コースの完走タイムを競い合った。

小島代表理事


 来賓としてあいさつした国土交通省官房参事官(イノベーション)グループ施工企画室の矢野公久氏は「遠隔操作技術は、災害復旧やICT施工、月面基地建設など、さまざまな場面で活用できる。民間の技術開発を推し進めていきたい」と語った。

 表彰式後、TDBCの小島薫代表理事は「今大会では、通信トラブルが発生したが、全員で連携して乗り越えられた。今後も企業同士が連携して、遠隔操作技術の社会実装を進め、災害発生時には一人でも多くの人を助けられるよう、活動に尽力する」と大会を締めくくった。

 会場ではこのほか、大林組が開発した遠隔操作システムを用いて400㎞先の建機を遠隔で操作したほか、多様な地形条件に対応する4輪多関節型作業機械「スパイダー」のデモンストレーションなどを披露し、遠隔操作技術の実装や災害復旧支援体制の構築に向けた具体的な技術やイメージを示した。

競技参加者

 開催運営の協力企業は次のとおり。

 <開催スポンサー>
 ▽伊藤忠商事▽矢崎総業▽ウイングアーク1st▽大林組▽中部電力パワーグリッド▽ベルシステム24

 <支援企業>
 ▽伊藤忠TC建機▽EPレンタル▽大塚製薬▽カナモト▽千葉房総技能センター▽ARAV▽加賀電子▽サナース▽スカパーJSAT▽ソニーグループ▽東京電機▽富士フイルムデジタルソリューションズ

 

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら