【動画ニュース】e建機チャレンジ大会、競技形式で遠隔操作 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

公式ブログ

【動画ニュース】e建機チャレンジ大会、競技形式で遠隔操作

 

◆動画ニュース配信中
ご視聴はこちらから






 運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)と千葉房総技能センターが開いた「e建機チャレンジ大会」では、現役の建機オペレーターのほか、ゲーマーや学生などの若手未経験者ら5チームが参加し、千葉消防レスキューチームが優勝した。

 大会の目的は、遠隔操縦建機の社会実装化、新たな職種や人材の創出、災害救助・復旧支援の三つ。競技結果で一定の評価を得られた場合は行政組織への提案も検討している。
 遠隔操作会場は東京都港区の六本木グランドタワー。同会場から約70㎞離れた千葉県大多喜町の千葉房総技能センター筒森AIセンターを建設機械稼働会場とし、両会場を中継でつないだ。ユーチューブでの生配信も実施した。
 大会には、▽駒澤大学eスポーツサークルチーム▽ちばサポステチーム▽プロ&学生eスポーツプレイヤーチーム▽千葉消防レスキューチーム▽丸磯建設チーム--の5チームが参加し、定められたルールに基づき設定された競技コースの完走タイムを競い合った。5分を切るタイムで優勝した千葉消防レスキューチームは「遠隔操作をやってみて、今後災害現場などで使える希望が持てた。これから多くの課題が出てくると思うが、協力して技術力をより高めていきたい」と語った。
 来賓としてあいさつした国土交通省総合政策局公共事業企画調整課の増竜郎氏は「遠隔操作技術は、災害復旧や働き方改革に対して非常に有効な手段だ。中長期的なビジョンとして、宇宙空間に人類の生存域を確保する取り組みを進めているが、遠隔操作技術が必要となる。この大会では、建機オペレーターからeスポーツプレーヤーまで幅広い人が参加するため、新しい技術と熟練の技術の融合によりさらなる技術の発展につながる」と語り、遠隔操作技術に期待を寄せた。
 表彰式後、TDBCの小島薫代表理事は「会社や組織を超えて全員が力を合わせた結果、三位一体を実現できた。『共創』の素晴らしさを改めて感じるとともに、業界をより良くし新しい未来をつくっていく力になると実感した」と大会を締めくくった。
 競技のほか、会場では企業による展示や遠隔操作パイロット養成プログラムのイメージや遠隔操作を使った将来の働き方イメージをまとめた動画を流し、実装に向けた具体的な技術やイメージを示した。
 開催支援企業として、矢崎総業、大林組、伊藤忠商事、ウイングアーク1st、支援企業としてソフトバンクと大塚製薬、遠隔機材提供企業として伊藤忠TC建機とARAVが参画した。



その他の動画ニュースはこちら