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建設機械の遠隔操作が創出する就労環境を活用し、新たな人材を創出する取り組みが注目されている。想定されるのは、学生、eスポーツプレーヤー、主婦、障がい者、高齢者などの非就労者だ。建機の遠隔操作技術を競技する公開イベント「e建機チャレンジ2024」では、プロeスポーツチームが建設業チームと接戦を演じ、遠隔操作が建設業に新たな人材を呼び込む可能性を示した。
このイベントは、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)が主催し、今回が3回目。東京都港区の六本木グランドタワー36階を遠隔操作会場、千葉市のEPレンタル平川フィールドを建機稼働会場に、油圧ショベルとキャリアダンプを2人1チームで操作し、スピード、効率、正確性を競った。ARAV(文京区)の遠隔操作システムを使用した。
参加チームは、「スーパー学生連合チーム極」、プロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」、「重機でGOペーパーオペレーターズ」と「建機ファン女子」、竹中土木のチーム「竹中土木オートボット」、前回優勝した丸磯建設のチーム「丸磯建設」の6チーム。
競技は、5チームでの予選を突破したSengoku Gamingが丸磯建設と決勝を戦った。結果は丸磯建設が連覇を達成したが、ベストスコアはSengoku Gamingの予選記録だったことは、プロに引けを取らない操作が可能であり、多様な人材が活躍できることを証明した。TDBCの小島薫代表理事は「遠隔技術が場所性をなくし、建設業と全く関係なかった人でも参画できる」と期待を込めた。