【虫よけ舗装】天然由来の香料を散布して蚊を防ぐ空間に! 大成ロテックとアース製薬 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【虫よけ舗装】天然由来の香料を散布して蚊を防ぐ空間に! 大成ロテックとアース製薬

 大成ロテックは、アース製薬と共同で蚊が近寄りにくい舗装「(仮称)虫よけ舗装」を開発した=写真。保水性舗装に天然由来の香料を散布することで、蚊が近寄りにくい空間を創出する。既に室内試験でその効果を確認済み。今後は国立環境研究所の協力も得て、実用化に向けた屋外実験を進めていく。
 保水性舗装は舗装体内に保水した水が蒸発し、周囲から熱を奪い路面温度上昇を抑制する技術で暑熱環境改善効果がある。大成ロテックは保水性舗装に芳香物質を溶かした水を散布することでリラックス感や爽快感をもたらすことが期待できる「芳香舗装」を考案し、特許を取得している。2014年には東京都内で蚊を媒介としたデング熱被害が発生し、予防対策が求められていたため両社は芳香舗装を応用した技術開発を進めてきた。
 「(仮称)虫よけ舗装」は歩行者用舗装路の保水性ブロック舗装に香料を散布することで蚊を寄せ付けず、人が歩く場所や公園などで蚊の被害を減少させる。散布する香料にはミント系の香りを持つ天然由来の精油を水で希釈して使用するため、人体や生態系への影響を抑えられる。
 今後、大成ロテックは感染症や外来外虫の拡散予防に向けて、公園や公共施設周辺、港湾施設などの舗装への適用を目指す。

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