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5月7日 火曜日

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【ベトナムの世界遺産ホイアン日本橋展】会期11月29日まで/昭和女子大学国際文化研

ホイアン日本橋の復元模型


 昭和女子大学国際文化研究所は25日、東京都世田谷区の同大学7号館光葉博物館で「世界遺産ホイアン日本橋展」オープニングセレモニーを開いた。展示会場では、ベトナム・ホイアン市にあるホイアン日本橋の10分の1サイズの復元模型やデジタル技術を駆使して再現したホイアンの街並みなどを紹介する。会期は11月29日まで(入場料無料)。

 長年ベトナムの研究を続けてきた同研究所設立30周年、日本・ベトナム国交樹立50周年を記念した展示会で、同大の坂東眞理子総長らによるテープカットや記念シンポジウムなどを実施した。

 今回の展示会は、日本橋の復元模型や衣装、生活小物、仏具などの披露に加え、2000年に開催した「世界遺産ホイアン展」からの技術進歩もテーマに据えた。メタバース(仮想空間)やドローンの活用による街並みの紹介など多角的にホイアンの様子を掘り下げる。

テープカット


 坂東総長は、式典のあいさつで「50年程前、ベトナムは戦禍の中から力強く立ち上がり、その中で同大学が少しでも役に立てたのはとてもラッキーだった。こうした機会を通して、これまで協力してきたことを振り返るだけでなく、今後の青少年の育成や学術交流でベトナムとさらに絆を深めていきたい」と述べた。ファム・クアン・ヒエウ駐日ベトナム大使の代理で参席したグェン・ドゥク・ミン次席代表公使らもあいさつした。

 記念シンポジウムでは3人の教授が講師を務め、ベトナムの衣・食・住について説明した。「ベトナムの食と栄養と食品衛生-昭和女子大学の関わり-」を主題にした高尾哲也教授は、ベトナムの都市部から農村部まで6カ所で実施した調査結果を発表した。

 小原奈津子特任教授は、ベトナムの伝統的な染色技法「マックヌア」「クーナウ」の染色後の定着度合いなどを紹介した。友田博通特任教授は、木造民家保存技術の普及や集落保存などに触れつつ、「30年を振り返って-持続可能な社会環境・保存活用まちづくり-」をテーマに話題を展開した。

 開催場所は世田谷区太子堂1-7-57。

 

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