【福島・楢葉町】特廃セメント固型化を完了/鴻池組JV | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【福島・楢葉町】特廃セメント固型化を完了/鴻池組JV

処理施設


 鴻池組が幹事を務める鴻池組・前田建設・西武建設・株木建設JVは、福島県楢葉町で進めていた特定廃棄物セメント固型化処理業務を10月10日に終えた。放射性セシウムを含む処理した特定廃棄物の総量は12万2640tに上る。

 業務は東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性物質に汚染された特定廃棄物と、同県双葉郡8市町村の住民が帰還した後の生活ごみのうち、放射性セシウムの溶出量が多い処理対象物を安全に埋め立てるためのセメント固型化を行うもの。

 業務内容は調査設計、処理施設の建築、処理施設運営、施設解体。このうち、同日までに処理施設運営までの業務を終えた。処理施設では、廃棄物の受け入れ後、固型化処理、養生・脱枠、搬出の順に作業を進めた。

 廃棄物の中には硬化した飛灰や飛灰と主灰の混合灰があり、処理が難しいものもあった。このため、破砕・改質処理により、セメント固型化処理を安定させるための前処理も施した。

 処理に当たっては、周辺住民との定期的な協議や施設見学も実施することで、事業への理解も求めながら進めた。管理区域の設定や粉じんの漏出・飛散防止、周辺環境のモニタリングなどの安全対策も欠かさなかった。

 

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