【ピーエス三菱】退職者再雇用制を運用/法定外有休制度緩和 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【ピーエス三菱】退職者再雇用制を運用/法定外有休制度緩和

 ピーエス三菱は、担い手確保に向けた取り組みを強化している。ワークライフバランスの充実を目的に導入している法定外で3日間を与える有給休暇制度の運用を緩和するとともに、一定の条件を満たした退職者を対象に再雇用する『カムバック採用制度』の運用を11月下旬から開始した。技術士など高度資格の取得者に対しては特別褒賞金を支給する制度も導入する。社会のニーズに対応した施策を今後も用意することで、より働きやすい環境を整える。 同社は、同業他社と比較しても先進的な取り組みを数多く導入している。その一つが法定外で3日付与する『記念日休暇』の運用だ。

 従前の対象日は本人、配偶者、満18歳未満の子、両親の誕生日や本人の結婚記念日、配偶者の出産日、満18歳未満の子の学校行事、家族の結婚式だった。日数は1対象項目に対して1日としていたが、この制度を6月1日から改定し、休暇をさらに取得しやすくした。

 申請時の保有日数内での連続取得を可能にするとともに休日を挟んでの連続取得をできるようにした。対象日の条件「満18歳未満の子」の年齢制限を撤廃。対象日に育児目的(小学校就学前の子の育児)を追加するとともに、孫の育児、学校行事参加も加えた。

 有給休暇の未消化分を積み立てられる制度もある。2年を経過して失効する有給休暇だが、1年につき5日間までの日数を毎年積み立てられる。

 この有給休暇の利用は、私傷病による連続1週間以上の病気欠勤と家族の介護・看護のために連続1週間以上の欠勤を余儀なくされた場合に限るが、社員からの評判も高い。最高限度は、勤続10年以下の者は最高40日、勤続10年を超える者は最高60日となる。

 カムバック採用制度は、土木・建築技術者の人財確保施策の一つとして、現行の人員不足解消と将来の企業価値、競争力向上、組織構成のゆがみ解消などが狙い。制度化することで優秀な技術者の柔軟な採用を可能とした。

 原則として対象は45歳以下で同社を退職してから3年以上を経過した者とする。給与などは中途入社基準を準用。エリア限定総合職の選択も可能とする。

 このほか、中長期的な企業価値の向上の観点から、期間限定(2021年8月1日から26年7月31日まで)で高度資格の取得者に対して特別褒賞金を支給している。

 技術士と1級建築士、社会保険労務士の資格取得者に対しては従来の免許手当(月額)1万円に加え、特別褒賞金(一時金)20万円、1級建設業経理士と宅地建物取引士の資格取得者には免許手当5000円に加え、特別褒賞金10万円を支給する。

柏木部長

 同社管理本部の柏木一郎人事部長は「一番の課題は人材確保だ。安心して働ける会社、誇りとやりがいを感じられる会社を目指しており、当社が注目してもらえるよう、今後も働き方改革につながる取り組みを積極的に導入したい」と語る。

 

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