【次世代バイオ燃料の長期実証】万博工事の建機で影響調査/大林組、伊藤忠エネクス | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【次世代バイオ燃料の長期実証】万博工事の建機で影響調査/大林組、伊藤忠エネクス

大阪・関西万博の工事で使用するフォークリフト


 大林組と伊藤忠エネクスとは、2025年大阪・関西万博の建設工事で稼働する建設機械の燃料に、次世代バイオ燃料である「リニューアブルディーゼル(RD)」を活用する実証実験を始めた。大林組が手掛ける工事で、フォークリフトに軽油に代えてRDを使用する。両社は万博の工事期間中、RDの長期使用時の建設機械への影響を調査するとともに、燃料調達から供給、使用までのプロセスの検証と最適化に取り組む。

 実験を通じて大林組は、RDの活用拡大を目指すとともに、並行してRDとは製法・性状の異なる100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)を建設機械に活用する実証実験も進める。

 使用するRDは廃食油や廃動植物油などの原料から、水素化精製プロセスを経て製造する次世代バイオ燃料。ライフサイクルアセスメントベースでの温室効果ガス排出量を石油由来の軽油に比べて約90%削減可能で、軽油を使用する車両や重機などでそのまま利用できる。

 伊藤忠商事がフィンランドのネステ社からRDを調達し、伊藤忠エネクスが大林組に供給する。使用する2.5tフォークリフトは西尾レントオールから借り受ける。実証期間は2024年12月まで。計画使用数量は1800リットル、計画CO2削減量は4.6tを見込む。

 

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