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【ここにいます!】採水だけで絶滅危惧種の生息判定! パシコンら研究チームがヒメタイコウチで検証

最終更新 | 2017/08/03 15:13

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ヒメタイコウチ(photo:Koolah)

 パシフィックコンサルタンツの小菅敏裕環境創造事業本部環境マネジメント部自然環境室長、池田幸資北海道支社北海道国土保全事業部環境・エネルギー室長と、兵庫県立大の土居秀幸准教授、奈良女子大の片野泉准教授、信州大の東城幸治教授らでつくる研究チームは、水をくむことで絶滅危惧種の水生昆虫であるヒメタイコウチの生息を判定できることを検証し、7月19日付で英科学誌『Royal Society Open Science』に発表した。
 研究チームは、2014年、16年に14カ所の湿地と細流で水をそれぞれ1リットル採水し、水中に含まれるフンや表皮などに由来するヒメタイコウチのDNAについて、DNA断片を増幅・定量できる「リアルタイムPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法」で解析した。同時に、通常の捕獲調査でも生息を調べた。
 ヒメタイコウチが捕獲された5カ所すべてで、1リットルの水からヒメタイコウチに特異的なDNAが検出され、環境DNAから生息が確認できた。また、捕獲調査で見つからなかった4カ所でも環境DNAで生息が確認できた。捕獲調査は、調査に数時間を要するが、採水は数分で終了するため、従来よりも短時間で調査できるようになった。
 研究結果により、環境DNAを使った調査がこれまでの調査手法より、簡易・確実に水生生物の有無を明らかにできることを示唆したとしている。ヒメタイコウチは体長が2cmほどであり、小型の水生昆虫に適用できたことから、水中に生息するさまざまな絶滅危惧種や外来種のモニタリングへの応用が期待できるとしている。
 ヒメタイコウチは、生息地が急激に減少、劣化しており、兵庫県や東海地方で絶滅危惧種、三重県桑名市では天然記念物に指定されている。小型であるため、採捕調査は困難で、生息確認に多大な時間やコストがかかるのが課題となっているという。

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