【宝塚市立病院を建替】事業費335億想定、来年度に基本計画・構想検討 | 建設通信新聞Digital

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【宝塚市立病院を建替】事業費335億想定、来年度に基本計画・構想検討

現在の市立病院


 兵庫県宝塚市は、「宝塚市立病院経営強化プラン案」を作成した。老朽化した現病院を建て替える方針を示している。2024年度には基本計画・構想の検討に着手する。同年度当初予算には必要な費用を要求しておらず、補正予算で対処する予定だ。

 新病院の想定する規模は、延べ3万1500㎡程度。病床数は330-370床程度を想定している。概算事業費は335億5534万8000円。事業手法は従来方式のほか、ECI方式、設計施工一括発注方式(基本設計先行型含む)を選択肢としている。建設地は現地と移転用地を比較し検証し、基本計画で示す考えだ。

 計画の検討と設計にそれぞれ2年、建設工事に3年を要すると見ており、従来手法を採用すれば31年度の開院となる。

 現在の市立病院の規模は、SRC造8階建て延べ3万1902㎡。病床数は436床。所在地は小浜4-5-1。敷地面積は3万5931㎡。

 1984年の開院から40年が経過し、老朽化が深刻な課題となっている。21年に実施した配管設備劣化調査では、サンプリング調査を行った配管全てに腐食、管内閉塞などの劣化が顕著に認められ、早期に更新を実施しなければ、施設の使用に重大な影響を及ぼす可能性があるとの報告を受けている。
 

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