埋浚ら緊急復旧に貢献/港湾施設の早期回復に尽力 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

能登半島地震リポート

埋浚ら緊急復旧に貢献/港湾施設の早期回復に尽力

 「令和6年能登半島地震」では、内陸部だけでなく、沿岸部も大きな被害を受けた。港湾建設関係団体などは港湾施設管理者と連携し、被災施設の調査や緊急復旧に当たっている。
 日本埋立浚渫協会は、北陸地方整備局との災害協定に基づいて、輪島港マリンタウン岸壁背後の仮設道路築造工事と、飯田港岸壁背後の埋め戻し、仮設道路築造工事を実施。いずれも9日までに完了している。また、輪島港では防舷材が脱落したことから、設置に向けた準備を進めている。
 日本潜水協会も同局からの要請を踏まえ、8-10日にかけて飯田港と輪島港マリンタウン、小木港(石川県)の岸壁前面潜水調査に着手し、完了している。船舶の入出港時に支障となる障害物の有無の確認を目的とする。飯田港は岸壁部分の応急復旧が完了しており、小木港は利用不可となっている。
 海洋調査協会は七尾港大田岸壁をはじめとする複数の港湾の測量調査を予定している。このほか、埋浚北陸、中部両支部や北陸港湾空港建設協会連合会は、石川県珠洲市や輪島市に支援物資を輸送した。

【2024年1月11日付紙面掲載】

被災した輪島港  (北陸地方整備局提供)