
3点を指定すれば曲面の長さを計測できる
Scanatは、LiDAR(レーザー式測距装置)スキャナーを搭載したスマートフォンやタブレットで、室内を撮影すると、簡単に3Dモデルを作成し、モデル上の指定した場所の長さなどをミリ単位で計測できる。現場で実測する必要がないため、室内リフォームの事前計測などで活用が広がっている。
これまでは長さを計測する際に、モデル上で始点と終点を指定していたが、今回、曲面上で3点目の「制御点」を指定すると、自動でモデルの曲面に沿って長さを計測できるようにした。
水路トンネルの補修工事などでは、作業時間が限られる中で、補修位置や補修幅などの出来形を赤いテープを使って計測している。新機能を使えば、モデル上でトンネルの入口から補修位置までの距離、補修した部分の長さなどを計測でき、撮影した写真なども添付できる。5年に1度のトンネル点検などの記録を保存し、次回以降の点検時に活用することも可能になる。長さ90mのトンネルで、3Dモデル作成にかかった時間は20分程度で、実測の手間と時間を大幅に削減できる。
今後は、アプリだけでなく、ブラウザー上でもデータを閲覧・活用できる機能を開発する予定だ。