【動画ニュース】99トンの高速道路巨大橋脚2基を同時架設/阪神高速 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【動画ニュース】99トンの高速道路巨大橋脚2基を同時架設/阪神高速

 

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 阪神高速道路会社は4月6日深夜から7日未明にかけて、大規模更新事業を進めている14号松原線喜連瓜破付近の橋脚梁部を架設した。橋梁と並行する内環状線と交差する長居公園通を通行止めし、クレーンにより、側径間の橋脚梁部2基を同時に架設した。

深夜の架設作業


 対象箇所は、瓜破交差点の南北にあるP465、466橋脚の梁部。新設の鋼製橋脚梁部は1基当たりの幅が17m、高さが2.5m、重さが99t。架設には550tづりのオールテレーンクレーンを使用した。

 6日午後11時ごろから架設前の通行止め規制を始めた。標識や信号の撤去、クレーン据え付けなどの準備後、ヤードで地組みし、多軸式特殊台車に積載した梁部を移動させた。7日の午前3時ごろ、多くの関係者が見守る中、無事に2基の梁部を架設した。

 架設を終え、阪神高速管理本部大阪保全部改築・更新事業課の渡辺真介課長代理は「供用まで半年以上残っている。一日も早い完成を目指し、安全に施工を進めたい」と語った。

 喜連瓜破付近の大規模更新事業は、ヒンジが垂れ下がっている橋梁上部工154mと橋脚梁部を取り替える。上部工はプレストレスト・コンクリート(PC)3径間有ヒンジ箱桁橋から鋼3径間連続鋼床版箱桁橋、梁部もコンクリートから鋼製に変更する。大成建設・富士ピー・エス・エム・エムブリッジJVが施工しており、既設橋梁の撤去を大成建設と富士ピー・エス、新設橋梁の架設をエム・エム・ブリッジがそれぞれ担当している。

梁部の搬出


 2022年6月から松原線喜連瓜破~三宅出入り口間の通行止めを始め、23年1月から橋梁撤去を進め、今回から架設に着手した。今後は新設の鋼桁を架設する。側径間は送り出し架設、中央径間はクレーンによる一括架設を実施する。6月に側径間の架設、今秋に中央径間の架設などを経て25年3月に完成させる見込み。工事場所は大阪市平野区喜連西6~瓜破西1。
 

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