瀬戸氏は、ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンの岸良裕司CEO(最高経営責任者)との出会いをきっかけに、三方良しと全体最適のマネジメント理論(TOC理論)を先進的に実践してきた。事例や成果を重ねるにつれ、外部に発信する機会も増え、ある講演会でその内容を耳にしたユタ州のクリステン・コックスエグゼクティブディレクター(副知事)が感銘を受け、今回の参加が決まった。
国によって商慣習は異なるものの、「納税者に喜んでもらうための公共事業を、行政と(建設)企業が一緒に考えるという日本特有の文化を少しでも理解してもらえれば」と期待を寄せる。
また、新潟県土木部では、TOC理論を生かした「県民のための働き方改革」に着手。複数のプロジェクトが同時進行する場合でも優先順位を明確化し、それぞれの進捗を効率的に共有する取り組みを始めている。
同カンファレンスは、ウィン・ウィンの社会の構築に向け、TOCを活用して目覚ましい成果を上げた事例を共有するのが狙い。9月7、8の両日、ユタ州ソルトレークシティのザグランドアメリカホテルで開かれる。