【アントラーズ新スタジアムと連動】25年度以降にパートナー選定/茨城・潮来市の地域拠点 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【アントラーズ新スタジアムと連動】25年度以降にパートナー選定/茨城・潮来市の地域拠点

 茨城県潮来市は、地域連携拠点整備基本構想を策定した。サッカーJリーグの鹿島アントラーズが整備予定の新スタジアムと連動し、スポーツや観光活動を核とした交流拠点の形成を目指す。2025年度以降にパートナー企業を選定し、地権者の合意形成や都市計画手続き、立地企業の意向把握、土地造成などを進める。

ゾーニング案


 対象地は、東関東自動車道潮来IC北側に位置する約60haで、敷地の大半は農地となっている。周辺には水郷潮来バスターミナルや道の駅いたこ、前川運動公園が立地する。25-26年度には東関道潮来~鉾田区間が開通予定となっている。

 「交流」「健幸」「観光」「防災」の四つをコンセプトに、「スポーツ・賑わいゾーン」「都市公園ゾーン」「観光・交流施設ゾーン」の三つのゾーンを設定した。県道101号を挟んだ敷地東側は「観光・交流施設ゾーン」と位置付けた。地域経済活性化に向けた商業・集客施設のほか、観光客の受け皿となる宿泊施設、多世代交流施設、アントラーズの持つスポーツ医学の知見を生かした医療施設の整備を検討する。

 敷地北西側の「都市公園ゾーン」では、屋内運動場やアーバンスポーツ施設を整備する。防災設備を備え、災害時には広域防災拠点として機能する。

 南西側の「スポーツ・賑わいゾーン」では、選手とサポーターの交流を促すアントラーズ関連施設やパブリックビューイング施設の整備を検討する。交通渋滞解消や地域経済活性化に向け、P&R(パーク・アンド・ライド)機能の導入や自動運転技術の整備も合わせて検討する。

 「潮来市地域連携拠点整備における民間活力導入可能性調査業務委託」はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーが担当している。

 

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