【東北復興イベント】隈研吾氏ら"これから"を議論 丹青社が「知って、食べて、考える被災地のこれから」開催 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【東北復興イベント】隈研吾氏ら“これから”を議論 丹青社が「知って、食べて、考える被災地のこれから」開催

 丹青社は、東京都品川区の品川シーズンテラスで「いまこそ応援!東北復興イベント~知って、食べて、考える被災地のこれから」を開催した。被災地産品の直売会や被災地のいまと同社の復興支援を紹介するパネル展のほか、25日には建築家の隈研吾氏らによるシンポジウムを開き=写真、交流人口拡大のための取り組みやこれからのまちづくりを論じ合った。
 「いまこそ考える!東北復興のためにできること~交流人口の拡大に向けたアクション」をテーマとするシンポジウムには、大滝精一東北大大学院教授や間庭典之復興庁統括官付参事官、滝澤肇岩手県宮古市総務部長、松沼彩子アサヒグループホールディングスCSR部マネジャーが参加した。
 隈氏は、東北の伝統工芸職人とデザイナーが協働してプロダクトを生み出すイースト・ジャパン・プロジェクトを紹介。「職人とデザイナーをつなぐだけでなく、企業の力を借りて世界に発信していく必要がある」と協力を呼び掛けた上で、「画一性と対極にある多様性を持つ東北の地から新たな幸福を定義し、新しい価値を発信していきたい」と語った。
 また、滝澤部長は、同社が展示演出の技術を応用して保存整備に携わった津波遺構「たろう観光ホテル」の活用方法について「負の遺産ではあるが、観光と防災学習を結びつけるダーク・ツーリズムとして積極的に発信したい」としつつ「地域と共存させるためには規制を含めてあり方をルール化する必要がある」とも語った。
 このほか、松沼氏は復興支援の事例として津波被災地で育てた大麦から地場ビールを生産する「アサヒ・希望の大麦プロジェクト」、間庭氏は観光による交流人口拡大の施策を紹介した。

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